エイベックス・リサイタル・シリーズ 2020
2020シーズン・チケット発売中!
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【大切なお知らせ】 5月&6月公演 中止のお知らせ
ウィグモア・ホールが7月31日まで閉鎖することを発表されましたことから、エイベックス・リサイタル・シリーズの5月公演(小菅優)、及び6月公演(辻井伸行)が中止となりました。
開催を楽しみにされていたお客様には、誠に申し訳なく深くお詫び申し上げますとともに、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
11月公演(庄司紗矢香&ヴィキングル・オラフソン)、及び12月公演(藤田真央)は予定通り開催いたしますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
(2020/4/4 UP)
小菅優
ピアノリサイタル
日時|2020年5月23日(土)13時開演 *公演中止
会場|ウィグモア・ホール
チケット: £18 / £12
ダカン: クラヴサン曲集 第1巻「かっこう」ホ短調
クープラン: クラヴサン曲集 第3巻「小さな風車」ホ短調
ラモー: クラヴサン曲集 第2巻「鳥のさえずり」ホ短調
西村: カラヴィンカ(2006)
ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第17番 Op.31-2「テンペスト」
ストラヴィンスキー: 「火の鳥」組曲(抜粋)(ストラヴィンスキーによるピアノ編)

小菅優 / YU KOSUGE
高度なテクニックと美しい音色、若々しい感性と深い楽曲理解で最も注目を浴びている若手ピアニストの一人。2000年にドイツ最大の音楽評論誌「フォノ・フォルム」より、ショパンの練習曲全曲録音に5つ星が与えられた。9歳より演奏活動を開始、2005年ニューヨークのカーネギー・ホールで、翌2006年には、ザルツブルク音楽祭でそれぞれリサイタル・デビューを行い、大成功を収めた。
これまでにドミトリエフ、デュトワ、小澤、大植、ノリントン、オラモ等の指揮でベルリン響、フランクフルト放送響、シュトゥットガルト放送響、ハノーファー北ドイツ放送フィル、サンクトペテルブルク響、フィンランド放送響等と共演。ザルツブルクをはじめラインガウ、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン等の国際音楽祭にも出演し着実に活躍の場を広げている。2010年ザルツブルク音楽祭で、イーヴォ・ポゴレリッチの代役としてフィリップ・ヘレヴェッヘ指揮カメラータ・ザルツブルクと共演し、絶賛を博した。2012年4~5月、紀尾井シンフォニエッタ(指揮:ティエリー・フィッシャー)のアメリカ・ツアーに参加、10~11月にはハンスイェルク・シェレンベルガー指揮カメラータ・ザルツブルクの日本ツアーに参加、モーツァルトのピアノ協奏曲第20番から第27番までの全8曲を共演し、高い評価を得た。2013年2月、服部譲二指揮ウィーン室内管弦楽団とモーツァルトのピアノ協奏曲第9番変ホ長調K.271「ジュノム」を共演、ウィーン・デビュー。そしてロンドンのウィグモア・ホールでリサイタルを行いロンドン・デビューを果たした。2010年から15年にはベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会(全8回)を東京、大阪で行い各方面から絶賛を博した。さらに現在はソロだけでなく室内楽や歌曲伴奏を含むベートーヴェンのすべてのピアノ付き作品を徐々に取り上げる新企画「ベートーヴェン詣」に取り組んでいる。
録音は、「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集第5巻「極限」」、「モーツァルト:ピアノ 協奏曲第20番&第22番」 、小澤征爾指揮/水戸室内管との「メンデルスゾー ン:ピアノ協奏曲第1番他」を含む15枚のCDをソニーより、また「リヒャルト・シュトラウス&フランツ・シュトラウス:ホルン&ピアノ作品集」(オクタヴィア・レコード)、「モーツァルト:ピアノと管弦楽のためのロンド 他」(ワーナーミュージック・ジャパン)をリリース している。
第13回新日鉄音楽賞、2004年アメリカ・ワシントン賞、第8回ホテルオークラ音楽賞、第17回出光音楽賞を受賞。2014年 第64回芸術選奨音楽部門 文部科学大臣新人賞、2017年第48回サントリー音楽賞受賞。2016年秋、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集完結記念ボックスセットをリリース、2017年秋から4つの元素「水・火・風・大地」をテーマにした新リサイタル・シリーズ『Four Elements』を始動する。
辻井伸行
ピアノリサイタル
日時|2020年6月27日(土)13時開演 *公演中止
会場|ウィグモア・ホール
チケット: £18 / £12
ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ第21番 Op.53「ヴァルトシュタイン」
ピアノ・ソナタ第29番 Op.106「ハンマークラヴィーア」

辻井伸行
2009年6月に米国テキサス州フォートワースで行われた第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールで日本人として以来、国際的に活躍している。
11年と14年のカーネギーホール、13年のイギリス最大の音楽祭「BBCプロムス」、15年のウィーン楽友協会をはじめとする演奏会はいずれも絶賛されている。16年以降もベルリンのフィルハーモニーやパリのシャンゼリゼ劇場でのリサイタル、ゲルギエフやアシュケナージとの共演など世界的アーティストとの共演を数多く行っている。
19年にはカーネギーホール主催のピアノ・リサイタル・シリーズで大成功を収めたほか、ゲルギエフ、ケント・ナガノなどの一流指揮者との共演や国内外でのツアーが多数予定されている。
CDも積極的に発表し、2度の日本ゴールドディスク大賞を受賞。作曲家としても注目され、映画《神様のカルテ》で「第21回日本映画批評家大賞」を受賞。
庄司紗矢香 ヴァイオリン
ヴィキングル・オラフソン ピアノ
デュオリサイタル
日時|2020年11月28日(土)13時開演
会場|ウィグモア・ホール
チケット: £18 / £12
プロコフィエフ:5つのメロディ
バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ第1番
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 Op.100

庄司紗矢香
庄司紗矢香はその才能、卓越した技術とコンサートでのスタミナで国際的に評価されている。プロコフィエフ、チャイコフスキー、ブラームス、シベリウス、ショスタコーヴィチらの名作に加え、新作も演奏し、幅広いレパートリーを持っている。
庄司は、ユーリ・テミルカーノフ、ズービン・メータ、ジャナンドレア・ノセダ、マリス・ヤンソンス、パーヴォ・ヤルヴィ、ヴラディーミル・アシュケナージ、オスモ・ヴァンスカなどのトップレベルの指揮者や、サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団、マリインスキー劇場管弦楽団、NHK交響楽団、サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団といった世界を代表するオーケストラと共演を重ねている。
2019/20年シーズンのハイライトに、アシュケナージ指揮、フィルハーモニア管弦楽団とのイギリスツアーがある。また、エサ=ペッカ・サロネン指揮フィルハーモニア管との日本ツアーや、クリーブランド管弦楽団デビュー、アルスター管弦楽団との共演の他、ユーリ・テミルカーノフ指揮サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団のシーズンズ・クロージングコンサートでチャイコフスキーのヴァイオリン・コンチェルトを演奏するため、サンクトペテルブルクを再訪する。
ジャンルを超えた芸術プロジェクトにも参加しており、今シーズンは日本で勅使川原三郎と音楽とダンスのコラボレーションを行う。又2007年より音楽を視覚的に表現する実験的な視覚芸術プロジェクト「Synesthesia(共感覚)」も行なっており、自身の映像作品を上映しながらのリサイタルを4月にパリで行う。
リサイタルではジャンルカ・カシオーリとベートーベンのピアノとヴァイオリンのソナタ全集を録音した。今シーズンはニコラ・アニゲリッシュとモディリアーニ弦楽四重奏団と共に室内楽のコンサートを行い、ヴィキングル・オラフソンとのウィグモア・ホールを含むツアーも予定されている。
昨シーズンには、長年の共演者であるユーリ・テミルカーノフと共にサンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団とイタリアへのツアーを行い、ローマのパルコ・デッラ・ムジカでも3日間の公演を行なった。彼らは2001年以来サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団、ロンドン交響楽団、フィルハーモニア管弦楽団、ボルティモア交響楽団などと共にヨーロッパ、日本、南米、ロシア、アメリカで幅広くツアーを行っている。
テミルカーノフ指揮サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団との共演でシベリウスとベートーベンのヴァイオリン・コンチェルトを収録したアルバムをはじめ、ドイツ・グラモフォンからこれまでに多くのアルバムをリリースしている。また、佐渡裕指揮トーンキュンストラー管弦楽団と共にウィーン楽友協会で2018年にライブ録音されたバーンスタインのセレナーデもリリースされた。このほかにも、メナヘム・プレスラーとの共演でモーツァルト、シューベルト、ブラームスのソナタをライブ録音しリリースしている。
庄司はシエナとケルンで学び、1999年にパガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールで最年少および日本人として初めて優勝した。2010年芸術選奨新人賞、2016年毎日芸術賞を受賞。使用楽器は、上野製薬株式会社より貸与された1729年製ストラディヴァリウス“レカミエ(Recamier)”である。

ヴィキングル・オラフソン
ピアニスト、ヴィキングル・オラフソンの卓越した独創性と力強い音楽への信念は、わずか数年の間に音楽界に旋風を巻き起こし、彼を現代の最も人気のある芸術家の一人に成し得た。
オラフソンは専属レコーディング・アーティストであるドイツ・グラモフォンからPhilip Glass Piano WorkとJohann Sebastian Bachの2作のアルバムをリリースした際に忘れがたい衝撃を残した。原曲とオラフソン自身によるものも含めた様々な編曲を取り上げたJohann Sebastian Bach は バッハの音楽の新たな可能性を見出したとして称賛された。その年のいくつものベスト・アルバム・リストに名前が上がり、グラモフォン誌に最高のバッハ・レコーディングの一つとされ、さらにはBBCミュージック・マガジン・アワード2019のベスト・インストゥルメンタルとアルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞した。前作のアルバムPhilip Glass Piano Worksも同様の成功を収め、ニューヨーク・タイムズからは「アイスランドのグレン・グールド」と、グラモフォン誌からは「息をのむほど素晴らしいピアニスト」と評された。新作アルバムは2019-20シーズンに発表の予定で、それに伴うヨーロッパと日本でのリサイタル・ツアーも計画されている。
オラフソンは今後いくつかの世界トップレベルのコンサート・ホールでアーティスト・イン・レジデンスとして活動することが決まっており、2019-20シーズンのベルリン・コンチェルトハウスでの11プロジェクト14公演が最初の活動となる。今シーズンにはジョン・アダムズ指揮フランス放送フィルハーモニー管弦楽団との共演でジョン・アダムズの「ピアノ協奏曲第2番」のフランス初上演を行うほか、クリストフ・エッシェンバッハ指揮ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団、クラウス・マケラ指揮ハレ管弦楽団、ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン指揮香港フィルハーモニー管弦楽団、エドワード・ガードナー指揮ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団、ラファエル・パヤーレ指揮サンディエゴ交響楽団、ダニエル・ビャルナソン指揮アイスランド交響楽団との共演も予定されている。
藤田真央
ピアノリサイタル
日時|2020年12月19日(土)13時開演
会場|ウィグモア・ホール
チケット: £18 / £12
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第7番 ハ長調 K.309
チャイコフスキー:ロマンス ヘ短調 Op.5
チャイコフスキー:ドゥムカ ハ短調 ーロシアの農村風景― Op.59
シューベルト:幻想曲 ハ長調「さすらい人幻想曲」Op.15, D.760

藤田真央
2019年6月チャイコフスキー国際コンクールで第2位を受賞。聴衆から熱狂的に支持され、ネット配信を通じて世界中に注目された。入賞記念ガラ公演では、ワレリー・ゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団と共演し、喝采を浴びた。
2017年には弱冠18歳で、第27回クララ・ハスキル国際ピアノ・コンクールで優勝。併せて「青年批評家賞」「聴衆賞」「現代曲賞」の特別賞を受賞。2016年には、故中村紘子氏が最後に音楽監督を務めた浜松国際ピアノアカデミーコンクールで第1位に輝くなど、国内外での受賞を重ねている。
2019/2020 シーズンには、ゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団と共演しロンドン・デビュー。THE TIMES紙で「藤田は素晴らしい表現力と趣味の良い感性を持っており、躍動的で雄弁な詩情と、深みのある解釈を持ちつつ、恐れを知らない大胆な表現ができる。」と大絶賛された他、チャイコフスキー・コンクール・ガラ公演でデビューした韓国でも喝采を浴びた。今後も、モスクワ、ドイツ、ラトヴィア、スイスに招待されリサイタルを行う予定。国内でも高関健指揮/仙台フィルハーモニー管弦楽団とチャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番、大野和士指揮/東京都交響楽団とシューマン:ピアノ協奏曲、広上淳一指揮/京都市交響楽団および日本フィルハーモニー交響楽団とショパン:ピアノ協奏曲第1番、秋山和慶指揮/中部フィルハーモニー交響楽団と同曲を共演。他にもラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番、第3番、プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番、モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番、第24番、ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番、第4番なども演奏予定にしており、確実にレパートリーを広げている。
これまでに、ワレリー・ゲルギエフ、カーチュン・ウォン、オレグ・カエターニ、リッカルド・ミナーシ、クリスティアン・ツァハリアス、リュー・ジア、飯守泰次郎、小林研一郎、秋山和慶、大友直人、現田茂夫、飯森範親、藤岡幸夫、東京都交響楽団、読売日本交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、マリインスキー歌劇場管弦楽団、ユタ交響楽団、ローザンヌ室内管弦楽団、マカオ管弦楽団等と共演。ルール音楽祭、ショパン国際音楽祭(ポーランド)、アッシジ音楽祭(イタリア)、バート・ラガッツ次世代音楽祭(スイス)などの音楽祭に招待された他2018年夏にはヴェルビエ音楽祭にアカデミー生として参加した。
話題の映画『蜜蜂と遠雷』では風間塵役の演奏を担当。インスパイアード・アルバム『藤田真央 plays風間塵』が評判になっている。最新CDは10月にリリース予定の『ショパン:スケルツォ/即興曲』。『題名のない音楽会』『報道ステーション』などメディア出演も多い。
1998年東京都生まれ。現在、特別特待奨学生として東京音楽大学3年 ピアノ演奏家コース・エクセレンスに在学し研鑽を積んでいる。2019年度 (財)ロームミュージックファンデーション奨学生。